記事の順番の都合でご挨拶が遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
年が明けても相変わらずの拙い文章と写真ではありますが、今年もぽつぽつ更新していきたいと思いますので、お付き合い頂ければ幸いです。
昨年末も家族で帰省した。
この機会でないと会えない人たちがいるので、事前にある程度行動スケジュールを決めておく。あちらこちらに顔を出そうとすると、慌ただしい日程となる。話し逃し、聞き逃しがないように、最近は「この人に会ったらこの話をしよう」「あの人にこれを聞きたい」とスマホにメモを残している。メールやメッセージ経由より、直接顔を見て話をした方が良い話題があるからだ。
奥さんと僕の実家には必ず行くようにしてる。
奥さんの実家は千葉県いすみ市にあり、ブラウンズフィールドという、知る人ぞ知るオーガニックスペースだ。敷地内に古民家と田畑とカフェと宿泊施設があり、週末ごとにイベントが開催されるようなオープンな場所だ。周辺はいわゆる里山で、人の手入れが行き届いた自然が心地よい環境だ。さらに、東京へも近いので、都会と田舎の良いところがバランス良く取り入れられている。
立ち上げから15年以上を経て、「ブラウンズフィールド流」とも言えるライフスタイルに共感する人たちが増え、さらなるコミュニティをつくりだし、地域の魅力のひとつとなっている。訪れたことがきっかけで、移住してくる人もいると聞く。ここ過ごした数年間の経験が、いまの僕らの暮らしのベースとなっている。
僕の実家は都内で(といっても、すぐ隣は埼玉県という立地だけど)しがない飲食業を営んでいて、帰省のタイミングで店舗の大掃除の一部を手伝っている。親にとって息子は何歳になっても息子らしい、掃除が終わると、おこずかいをもらえる。この歳で気恥ずかしくもあるのだが、お年玉だと思って有り難く頂戴している。両親は近所の公園に子どもたちを連れて行くのが楽しみだが、彼らの体力についていけるワケもなく、はしゃいで帰ってくる孫と後ろからとぼとぼ歩いているじいじとばあばの姿が対照的で、そんな光景もあと何回見られるのかと胸がザワザワしたりする。
移動が多く慌ただしい帰省旅だが、子どもたちはいつもと違う環境を楽しんでいる様子。
彼らに「君たちの家はどこだろう?」と尋ねると、笹のいえとブラウンズフィールドとメンメンのお店(僕の実家はラーメン屋なのです)と、と指を折る。ばあばとじいじが住んでいる家は、自分たちの家でもあるという認識は面白い。これも僕らを毎回温かく迎えてくれる人たちのお陰だ。
帰省中、笹のいえを留守にするので、地域の年末夜警への参加や新年の挨拶などできないことも多い。旅に掛かる時間やコストも気になるところだが、子どもたちが年に一度のこの家族旅に付いてきてくれるうちは、なんとかやりくりしようと思う。
毎年留守番をお願いしている、T一家にも大感謝!
写真:元旦に初詣をする神社に続く石段。去年まで抱っこだった次男が、今年は自力で階段を登り切った。