昭和30年代後半から40年代前半、旧森小学校の春の遠足の定番コースは吉野川の沈下橋だった。
春の遠足は「なかよし遠足」との別称があった。移動手段はもちろん徒歩。
旧森小学校から現在の早明浦ダム直下の橋まで(当時ダムはなく長い沈下橋だった)2列でテクテク…。
道中、6年生が1年生と手をつなぎ、エスコートして歩きます。旧道ですから狭いクネクネ道路です。トラックも通れば、ボンネットバスだって通ります。きっと先生方は大型車の比較的少ない時間帯を調べ入念な準備をしていたことでしょう。
沈下橋を渡り目的地です。
河原で少し遊び、お弁当、そしてお待ちかねの「宝探し」です。引換券を探し出し先生に持って行くと景品と交換してもらえます。
「宝探し」は、特命を帯びた6年生数人のミッションでもありました。前日、先生と一緒に河原に引換券を隠しに行かなければならなかったのです。
春を歩いた記憶と沈下橋を目の前にして足がすくんだ記憶が、長い時を経た今も映像として浮かんできます。
吉良富彦
りーんごの花ほころび 川面に霞たち きーみーな〜ぁき里にも 春はしのびよりぬ♪
春の仁淀川堤防を唄いながら歩いた記憶がよみがえりました。
小学校に入学してはじめの遠足は八田堰下流の沈下橋。初めて聞く上級生のカチューシャの歌は春の仁淀川堤防の景色と一緒に思い出します。今でもこの歌を聞くと心が弾み笑みが広がる私です。
鳥山百合子
吉良さん、コメントをいただきありがとうございます。
とても素敵な歌詞ですね。心に浮かぶ風景と共に歌われてきた歌をぜひ聞いてみたいです。