今春に三歳になる次女はおしゃべりが上手になって、コミュニケーション力も付いてきた。道端ですれ違った見知らぬ方々に「こんにちわー」と大きな声で挨拶して、相手をビックリさせる得意技も身につけてしまったけれど、この年齢限定と思えば微笑ましい(親は「驚かせてすみません」と頭を下げて回ってますが)。
自分で出来る(と思っている)ことも増えた。
トイレでパンツを脱ぎ着すること、靴を履くこと、スプーンでご飯を食べること 等等
でも、どれもまだたどたどしくて、横で見ている僕は、つい助け舟を出してしまう。そんなとき彼女が言う言葉が、
「じゃーばーぶ!」
最初に聞いたとき意味が全然わからなくて、何度も聞き直してしまったけれど、どうやら、
「だいじょうぶ!」
と言いたいのだ、ということが判明した。
幼児が言い間違えやすい言葉はいくつもあって、検索してみると、
とうろもこし(トウモロコシ)
ぽっくぽーん(ポップコーン)
かににさされた(蚊に刺された)
など。どれも「あるある」と思い出して笑ってしまう。が、その中に「じゃーばーぶ」は見当たらなかったから、もしかしたら、彼女のオリジナルなのかもしれない。我が娘ながら、なんとも素敵なセンスではないか、と親バカ丸出しで思ったりする。
僕は日頃、言い間違えを含めた「〜でちゅ」や「まんま」などのいわゆる赤ちゃん言葉で、幼児と会話することはほとんどない。
幼少期の言語を覚える過程で、
①赤ちゃん言葉で会話する
②幼児はそれを正しい言葉として認識し、使い続ける
③ある年齢で正しい言葉を覚え直す
という順序を踏むが、周りが正しい言葉を使えば、彼らはより早い段階で他人との違いを理解訂正し話すことができるからだ。なんてエラそーに書いたけど、これはある本からの受け売り。しかも逆の研究結果もあるようで、効果のほどはよく分からない。まあ、赤ちゃん言葉を使っている自分に恥ずかしさを覚えると言うめんどくさい性分が理由というのも多分にある。
けれど、「じゃーばーぶ」は、音が楽しいこともあって、僕も彼女を真似て「父ちゃんも、じゃーばーぶ!」と言っている。さあ、皆さんもご一緒に!