分類ユリ科ホトトギス属の多年草
分布日本固有種 本州、四国、九州にかけて分布する
概要草丈が低く、地に這いつくばるように黄色い花を咲かせる 花期は9月
撮影土佐町伊勢川/2022年9月
なんとも愛らしい花です。
土佐町伊勢川の大国様(大国主神社)の境内で写したものです。20年ほど前に南国市の穴内川上流で初めて見て、林の中の誘導灯のような姿に大感激して以来の出合いです。
土佐町ではもう1ヶ所、高須のふれあい牧場交流館近辺にも自生の場所があります。葉っぱは昨年見つけていたのですが、時機を逸して花を見逃し、今年は足繁く通って両方の場所で念願の花を見ることができました。
きっとほかの何処かでもひっそりと咲いて、薄暗い林を照らしていることでしょう。
名前の由来は、葉や花びらにある紫褐色の斑点を鳥のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑文になぞらえ、背の低い寸詰りの草姿を鶏のチャボ(矮鶏)にたとえたものだそうです。
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
秋の山野でふつうに見掛けるホトトギス属はヤマジノホトトギスです。草丈が30~60㎝になり、花が白地で紫色の斑紋があります。どこにでも広く分布しており、伊勢川にも高須にも咲いていました。
オミナエシ(女郎花)
チャボホトトギス観賞の帰途、溜井の池に立ち寄ってきました。ススキ(芒、薄)の原に金色に輝くオミナエシの立ち姿がとても印象的で、秋の気配が濃厚でした。そういえばススキもオミナエシも秋の七草の一つですね。