分類キク科シオン属の多年草
分布日本原産 本州・四国・九州に分布する
概要花期は8~11月
撮影土佐町/2023年11月
ノコンギク(野紺菊)はヨメナ(嫁菜)によく似た野菊(※のぎく)の一つです。
夏から晩秋にかけて、長い期間にわたり山野のあちこちで大小様々な集団をつくって群生します。
花の色は濃淡のある青紫色ですが、稀に白花がありこれはシロヨメナ(白嫁菜)と間違われたりします。
ノコンギクの名前は「野に生える、花が紺色の菊」というのがその由来です。
ノコンギクはヨメナによく似ています。
ヨメナとの違いは細かなことがいくつかあるようですが、私は葉っぱのザラザラ感だけで判断します。葉に毛があってざらつくのがノコンギク、無毛のヨメナの葉はつるつるです。
シロヨメナに見間違うほどよく似た白い花のノコンギクもあります。
ややこしいことにシロヨメナは無毛型と有毛型の2種が存在し、毛の有無によるノコンギクとの見分けが出来ません。総苞片(※そうほうへん)の先端の色が紫色を帯びていればノコンギク、そうでなければシロヨメナというふうに私はしていますが、これは正確な同定(※どうてい)の方法ではなさそうです。
そのせいなのかどうかは分かりませんが、土佐町のシロヨメナは有毛型が断然多い様に感じています。
シロヨメナ
シロヨメナ(キク科シオン属)の原産地は日本と台湾及び朝鮮半島です。日本ではノコンギクと共に山野を代表する「野菊」で、低地から高山まで広い範囲で生育しています。
名前の由来は、ヨメナによく似ていて白い花をつけることによります。
シマカンギク
そろそろ初冬。
晩秋の日射しを浴びて咲く青紫色や真っ白の野菊は、そろそろとシマカンギク(島寒菊)の黄色い花に代わっていきます。
※野菊(のぎく):野生の菊の総称。土佐町にはノコンギクとシロヨメナの他にもヨメナ、シラヤマギク、ヤマジノギク、シマカンギクなどがある
※同定(どうてい):分類学上の所属を正しくきめること
※総苞片(そうほうへん):花を支えている部分のうろこ状の一枚一枚のこと