連日、山の恵みをいただいている。
ワラビ、イタドリ、ゼンマイ、タケノコ、タラの芽…。都会では買わなければ食べられないものが、玄関先に置いてあったり、「持っていきや〜」と、どさっと手渡される。
先日、大量のワラビとイタドリをいただいた。なんとまあ!すぐに食べられる状態になっているではないか!
収穫した山菜を食べるためには下処理が必要である。以前、ワラビを下処理なしでかじったことがあるが、ものすごく苦い。下処理という仕事なしにはワラビをはじめとする山菜を食すことはできない。山菜によって下処理の方法が違うため、なかなかの大仕事。けれど不思議なことに、この手間ひまかかる仕事と向き合う時、春が来た実感を得る。
山菜たちは口裏を合わせたように収穫時期が重なるので、それぞれの処理が夜な夜な仕事になることもある。
だからなお一層、この日いただいた山菜のありがたさが心に沁みた。この量の山菜の処理にどれだけ時間がかかるのか、私には分かる。惜しげもなく手渡してくれた人の姿が何度も浮かんだ。
下処理について
写真手前がワラビ。ワラビは灰をかけて熱湯を注いでアクを抜く。この湯が熱すぎると、せっかくのワラビがドロドロになってしまうので要注意。今まで何回も湯加減を見誤り、涙を飲んだ。
写真奥は、高知県民だけが食べるというイタドリ。このままかじるとかなり酸っぱい。イタドリはまず皮をはぐことから始まる。皮が一度も切れることなく、する〜っとはげた時の爽快感はたまらない。皮をはいだイタドリは塩漬けしてアクを抜く。食す際には水に浸けて塩抜することで食べられる状態になる。
(注:それぞれが自分の極めた方法を持っています。これはあくまで私のやり方です)
これらの仕事をすっ飛ばし、すぐに食べられる山菜はありがたい以外の何者でもない。
ということで、連日、ワラビとイタドリを食べている。
初日はワラビの卵とじとイタドリの油炒め。二日目はワラビのきんぴら。三日目の今日は、イタドリと豚肉を炒めて食べようと思う。
どなたか、オススメのレシピがあればぜひ教えてください!