とさちょうものがたり編集部と嶺北の3つの障がい者支援施設が合同で制作販売している「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」。みなさまもう実物はご覧になっていただけたでしょうか?
今回は、そのカレンダー制作の裏側を少しご紹介したいと思います。題して「2021年カレンダーBANGAIHEN」(番外編)。
このカレンダーで使われている数字や文字は、障がい者施設のメンバーさんたちが描いたものですが、原稿として描いてくれたものを全て活かせているわけではありません。
とてもいい!だけど惜しいかな、使えなかった!
そういった原稿をここで知っていただければ嬉しいです。
まずは下の数字。こういうのってなんと呼ぶのでしょう? 切絵?貼り絵?
上のものは、全く活かせなかったというわけではなく、カレンダーには入っています。
ただ、このカラフルな楽しい感じは、悔しいけど出せなかった。
そう、今回の「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」は赤と黒の2色刷りということを最初から決めていたので、この色使いを再現できなかったんですね。
作り手としてはとても歯がゆい思いをした一件なのですが、かといって全ての色を活かそうとすると、カレンダーとしてはとてもわかりづらいものになってしまうのも事実。
カレンダーはやっぱりパッと見て平日と休日がわかるということに価値がある。そういう判断で、他のものも泣く泣く赤か黒のどちらかに変換して使用するという場合が多かったのです。
色の問題以外にも、上のような「紙をちぎった」感触。これもなかなか再現するのは難しい。
この手触りが伝わるようなものを、次回は目指したいと思っています。
そして下の一枚。あまりにも別次元の一枚。
立体作品!?
横から見ると良くわからないですよね。ん?カレンダーに折鶴?どういうこと?ってなってしまう。
この原稿、俯瞰から見ると‥
数字になっています。
これはけっこう悩みました。どこかの月の「2日」で使いたい〜。でもこの立体感は活かせない。。スキャンするときに潰してしまうのもイヤだし。
考えた末に、この一枚はカレンダーに入っていないんです。実は今でも「入れたほうがよかったかも」なんて少し悩んでいる一件でもあるので、もしかした来年次のカレンダーを作る際には復活しているかもしれません。
そんなこんなでできあがった「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」、現在は順調に販売部数が伸びていっている状態です。みなさま本当にありがとうございます。
もうすぐ12月がやってきて、そして波乱の2020年も終わります。
心機一転新たな2021年を迎える際に、嶺北の多くの方々の思いがこもったカレンダー、ひとついかがでしょうか?