5月から7月にかけて、庭や道端に咲いている白い花。きっと多くの人が一度は見かけたことがあると思います。
花は可愛らしいけれど、摘んだ時の匂いは強烈。子どもたちが「くさい〜」と顔をしかめるその花は「ドクダミ」です。このドクダミは、日本の三大民間薬草の一つに数えられ、「十薬」と呼ばれているほど幅広い薬効あるそうです。
土佐町のあちこちで白い花を咲かせているドクダミは、とさちょうものがたり作業場の庭にもたくさん生えています。
これ幸いと、色々と作ってみることにしました。この時期だけにできる手仕事です。
■ドクダミ茶
まずは、おばあちゃんがよく飲んでいた「ドクダミ茶」。「体にいいのよ〜」と言いながら、食事やおやつの後によく飲んでいました。
【作り方】
1:ドクダミを根っこごと摘み取る
2:汚れが気になる場合はさっと洗って、水気をとる
3:まとめて縛り、逆さまにして風通しの良い日陰に干す
4:カラカラになったら出来上がり。茎ごと細かく切って、お茶にする
ドクダミ茶には、解毒作用、利尿作用などがあるそうです。
「お茶の葉を小さな布袋などに入れてお風呂に入れるとあせもに効果があるよ」と近所の方が教えてくれました。
体の調子を見ながら、試してみてくださいね。
■ドクダミエキス
他にも「ドクダミエキス」を作ってみました。このドクダミエキスは色々使い道があるのです。
・水で薄めて化粧水に(美白効果があるそうです)
・お風呂に入れて入浴剤に
・虫に刺された時に脱脂綿などに浸して湿布する
作り方はこちらも簡単。
【作り方】
摘んだドクダミのつぼみと葉を瓶に入れ、ホワイトリカーを注ぐだけ。
1ヶ月くらいしたら使えます。
調べてみると、うがい薬としても使えるようです。
ドクダミは江戸時代から薬草としての効能が知られていたそうです。昔の人の知恵に頭が下がります。
どちらも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
*効果には個人差があります。肌が弱い方や小さなお子さんは様子を見ながら、少しずつ使ってみてください。