「まあゴトゴトやりよってよ」
収穫作業のお手伝いに行ったとき、何度かこんな言葉を掛けられた。
ゴトゴトとは、土佐弁で「ゆっくり、慌てずに」と言う意味だ。
慣れない作業をする僕に、まあ焦らずゆっくりやってよ、と気を遣っていただいたのだ。そのとき、頑張らなくては!と張っていた気が少し緩んだ。
毎日土佐弁に接していて、ひとつの言葉が心を温めてくれることがあるんだなと思うことがある。千葉にいたときも千葉弁があったが、そのころは方言というものをあまり気にしていなかった。高知にも千葉にも、そしてどの場所にもその土地の言葉がある。途絶えることなく世代から世代に繋がり、時代とともに変化して来た地域の歴史だ。
日頃年上の方々と交流する機会があるからか、僕の話す土佐弁には今では珍しい言葉を使うことがあるらしい。ある人との会話で、もうすっかり土佐人やね、その言葉はわたしらもよう言わんきね、と相手に褒められた(?)ことがあった。年齢によって使う言葉が違うが、その塩梅がわからない。
ネイティブの域にはまだまだ程遠い僕の土佐弁。間違いや聞き辛いところがあっても、どうぞご容赦ください。
写真:朝の登校前、宿題に勤しむ長男。「なんでもやりたい時期」真っ只中の彼は、毎日のように習い事をしてる。火曜日はスイミング、水曜日はダンス、木曜日は空手、金曜日はダンスとスポーツクラブ、土曜日はカヌー。日に30分と約束している電子ゲームもやる暇がないほどだ。帰りが遅い日は、翌朝普段より早く起きて宿題をすることもある。勉強も遊びもゴトゴトやったらいい。