2022年4月19日。この日、土佐町老人クラブの皆さんが集まって、植木鉢に球根を植えました。
土佐町社会福祉協議会の上田大さんが「急に声をかけさせてもらったき、どのくらい来てくれるかな?」と少し心配していましたが、そんな心配は及ばず。「クロコスミア」という花の球根を植えるため、元気なお母さんたちが20人ほど集まりました。
皆で植木鉢に球根を植え、「見守り訪問ふれあい便」で植木鉢を届けるとのこと。
「見守り訪問ふれあい便」は、町内の一人暮らしの高齢者の方々等を見守る活動で、2022年4月から行われています。毎月2回、民生委員さんやボランティアの方が訪問して話をしたり、その人とのつながりを保つ大切な機会となっています。
植木鉢を届ける
「見守り訪問ふれあい便」で届ける植木鉢はふたつ。両方とも育ててもらって、一つはその方へ。もう一つは秋に回収し、増えた球根を掘り起こし、翌年植え直すとのこと。そしてまた、植木鉢を届ける。育てた球根が誰かの元へ、くるりくるりと循環していくイメージです。
「コロナで人と会う機会が減ってしまって。人と人を繋げるために何ができるか…、話し合ってこの活動を考えました。皆さんに育ててもらって、笑顔になってもらって、球根も増やしてもらう。来年は球根を買わないですむといいなあ、って」
上田さんは笑ってそう話してくれました。
球根を植える
集まったお母さんたちの元気な声が響きます。土佐町老人クラブの「花クラブ」の皆さんです。この日参加していた最高齢の方は91歳!皆さん、チームワーク、バッチリです!
「こうやってみんなと会うのは久しぶりで、やっぱりえいね!」
「来年、また鉢植えして、花いっぱいだ!」
弾んだ楽しそうな声があちこちで聞こえてきました。人と会って話をすること、一緒に作業をすることは人を元気にするのだなとあらためて感じます。
作業時間2時間の予定が、皆さんのチームワークで30分ほどで終了。マンパワーを見せつけられました。
クロコスミアは、夏から秋にかけて黄色い花を咲かせるそう。
土佐町社会福祉協議会とお母さんたちの繋がり。小さくとも確かな繋がりが、この土地の土台を支えています。町のあちこちの庭先で、クロコスミアの花が咲く風景が見えるようでした。