上津川の谷の奥のずっと高いところに大きな岩屋(岩の中にできたほら穴)があって、源平の時分に平家の者が逃げ込んだ言う所じゃ。
そこを聖が崖(ひじりがだき)と言うが、そこへ逃げてきちょった者も捕まって首を切られたそうなが、その首が下へ流れて聖が渕まできて七日七晩渦を巻いたそうな。
その渕は上津川口から少し入ったところにあったが、今はもうダムに沈んで、もうのうなってしもうた。
町史
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上津川の谷の奥のずっと高いところに大きな岩屋(岩の中にできたほら穴)があって、源平の時分に平家の者が逃げ込んだ言う所じゃ。
そこを聖が崖(ひじりがだき)と言うが、そこへ逃げてきちょった者も捕まって首を切られたそうなが、その首が下へ流れて聖が渕まできて七日七晩渦を巻いたそうな。
その渕は上津川口から少し入ったところにあったが、今はもうダムに沈んで、もうのうなってしもうた。
町史