とさちょうものがたりが始まってから、お手紙やはがき、メールなど、たくさんのお便りをいただいています。今まで届いたお便りはすべて大切に読ませていただいています。なかには文通のようにはがきでのやりとりが続いている方も。心を寄せてくださっている方がいるということは、私たち編集部にとって大きな励みとなっています。
先日、絵本作家の西村繁男さんからお葉書が届きました。
2018年、西村さんは奥さまのいまきみちさんと共に土佐町立みつば保育園を訪れ、絵本の読み聞かせをしてくれました。その後も新しい絵本が出版されるたびに送ってくださり、土佐町立図書館には西村繁男さんの絵本がたくさん並んでいます。
高知市出身の西村さんですが、西村さんのおじいさんは土佐町旧地蔵寺村の村長だった西村繁太郎さん。幼い頃、繁太郎さんの家に遊びにきては地蔵寺川で泳いだそうで、土佐町にはとても懐かしい思い出があると何度も話してくれました。
前略
「とさちょうものがたり08」ありがとうございました。
窪内さんの文章はとてもおもしろく拝見しました。川を中心とした子供時代の生活、自然と密接につながっていた時代、体験からいろんなことを学んでいた様子、とても興味深いものがありました。
ぼくの育った高知市の家の前は鏡川で、そこで遊んだ思い出は心に残っていますが、窪内さんと川の関係の深さにはとうていおよびません。
山や川の風土はそこに暮らす人々にとても大きなものを与えてくれたのですね。
便利になったこの時代、さてと考えるものがあります。
一つ一つていねいに掘りおこしてくれてありがとうございます。お元気で。
PS . 写真もいいものでした。
山や川、空や土や風…。自然の数々は、コンクリートの上では味わえない何かを届けてくれます。
西村さんといまきさんに、また土佐町でお会いしたいです。