『とさちょうものがたり ZINE』を送付するために土佐町役場近くにある森郵便局へ行った。
いくつものダンボールを何度かに分けて郵便局内へ運び入れていると、郵便局の人が出てきて運ぶのを手伝ってくれた。
そのいくつかのダンボールはまだふたが開いていた。
送り状と中に入れた手紙を確認をしながら、あたふたとガムテープでふたを閉じようとしていると、中にいたお客さんが「手伝おうか?」とそばに来てダンボールの口をおさえていてくれて本当に助かった。
今日は東京、兵庫、山口へ送った。
冊数が多い時はダンボールに入れて送る。近くのホームセンターで購入し、土佐町のスタンプを押している。
(土佐町スタンプについてはこちら)
今まで何度も郵便局から送っているから、郵便局の人たちも箱に何が入っているのか知っていて、「たくさんの人に届くといいね。」と言う。
発送作業をいろんな人に助けてもらって「今日はいい日やなあ…。」と思いながら送料を支払い、さあ帰ろうと車に乗ると「トントン」と窓ガラスを叩く音が。
顔をあげると郵便局の窓口の人が立っていた。
「『あの本、どんな本なんやろう?読みたい』って(郵便局の人が)言ってるんやけどまだ残ってるかな?」そして「郵便局にも置いたら?同じ土佐町にあるんやから!」と言う。
もう全部送ってしまって手持ちの分が1冊もなかったから、土佐町役場に取りに行き、郵便局へ届けた。
読みたいと言った人が「わあ!」とすごく喜んで受け取ってくれて、とてもうれしかった。
郵便局の窓際にちょうどいいスペースがあって「ここに置いていいですか?」と聞いたら「もちろん〜。まるでそこに置くことが決まってたみたいにスペースが空いてたね〜。」と笑って言ってくれた。
今日私は郵便局で、何回「ありがとう。」と言っただろう。
小さな町だからこそ、こんなやりとりをしながら本を送ることができる。
きっと今日の郵便局での出来事で感じたうれしさも、この本にのって届くんやないかな、とそんなことを思った。
『とさちょうものがたり ZINE』はこんな風に土佐町の郵便局から色々な土地へ、色々な人の元へ送られています。
手にとってくれた人たちが楽しみ、そして同じ日本の中にある高知県の土佐町という町を少しでも感じてくれたらとてもとても、うれしく思います。