同じく6月18日の夜、昼間に下準備したらっきょうを塩漬けしました。
らっきょうは切ったらすぐに芽を伸ばすので、その日のうちに塩漬けにするのです。
農業を生業としている計美さんは、トマトや他の野菜の世話や出荷、保存食作り、細々とした用事を全部済ませた夜のちょっとしたすきま時間を見つけて作業します。細切れの時間を上手に利用しながらいくつもの仕事をこなしていく。本当に働き者のお母さんです。
「だいたい一ヶ月置いたら発酵してくる。水も濁ってくる。泡が出てくらあ。そしたら本漬けにする」と計美さん。
この乳酸発酵が計美さんのらっきょうの美味しさの秘密です。(ある程度、量が多い方が発酵がしやすいそうです)
「もう何十年もそれでつけゆうきね!」
計美さんの漬けたらっきょうは天下一品!!食べると元気をもらいます。(実は私も毎年らっきょうを漬けますが、「母さんの漬けたらっきょうより計美さんのらっきょうの方が美味しい」と子どもたちは言います。。)
「色々若い人に教えちょかんとよ。むこうに持って行っても使いものにならんきよ」と計美さんは笑うのでした。
「また本漬けの時にきてみいや。声かけちゃおけ」と計美さん。
本漬けは一ヶ月後!
→らっきょう漬けづくり 本漬け編に続く
*この日の夜、計美さんのご主人の豊喜さんの姿が見えませんでした。聞いてみると「夕方、山水が止まってしまった。途中のホースが抜けたのではと見に行った」とのこと。バイクで山へ上がって行ったそうです。山で暮らすということは、朝昼夜関係なく、何でも自分たちでやっていかなければならない厳しさも隣り合わせにあるのです。