「明日できることは、明日やればいい」が信条の僕なので、日常の作業はいつも遅れ気味。「気味」なら良い方で、完全に遅れることもしばしばある。田畑をやっているが、これもギリギリまで重い腰を上げないものだから、いつも季節に追われている。先日は、代かきした田んぼを均す作業をしようとして、レーキが壊れていることに気が付き、急いで新しいのを作った。自ら「泥縄農法」と呼び、もうすでに開き直ってる感がある。
僕ひとりの力でできることは、ほんの一握りだ。いつも周りの方々に助けられ支えられて、毎日暮らしている。特に、米つくりは、毎年試行錯誤しながら、知り合いの農家さんたちからアドバイスやサポートを受けてなんとか続けている。
土佐町で稲作をはじめて数年は、なるべく機械に頼らない栽培方法を模索していたが、いまは「なるべく長く続ける」ことを一番の目標として、農機も有り難く利用している。
去年までは手作業で苗を育てていたのだけれど、今回は種まきから苗床での管理を地元の方にお世話になっている。田植えも、手植えから、昨年田植え機を導入。さらに今シーズンは、四トラ(四駆トラクター)を譲ってもらい、耕運〜代かきがだいぶ楽になった。機械を操作するようになって、作業はひとりでする部分も多くなったが、機械ならではの知識や技術が必要で、やっぱり友人知人に頼らせてもらっている。
6月中旬、地域の田植えシーズンは終盤を迎えているが、僕の苗が十分成長するまでまだ少し掛かりそうだ。整然と並んだ苗が風に吹かれる田を見ると気ばかり焦るが、僕より苗の都合を最優先するしかない。
兎にも角にも、今年も田んぼの季節が本格的にスタートしたのだ。きっと稲刈りまで、いろんなトラブルに恵まれる?だろうが、それも経験、楽しもうと思う。
写真:五枚あるうちの一枚の田んぼで、最初の田植えをした。ここにはモチ種を植えたので、刈り取り後には、たらふく餅が食べられるかもしれない。無事育ちますように。