毎年お世話になっている地域の農家さんに乾燥と籾摺りをしてもらって、ついに新米が食べられるようになった。
11月上旬、よく晴れる日が続いたので、稲はすでに十分乾燥していた。しかし、天日干し米は場所によって、乾燥具合にムラが出るので、保存性を良くするために機械でも乾燥させることにしている。
今年は天候の影響で、全国的に豊作とは言い難いシーズンだったらしい。笹の田んぼも例年に比べるとだいぶ収量が少なかった(うちの場合、栽培方法などにも改善点があったのだけれど)。それでも、主食であるお米を自分で育て、収穫し食べられると言うのは単純に嬉しいことだ。
新米が入った真新しい米袋を、よいしょよいしょと縁側に運んだ。所狭しと積まれた袋を眺めて、これから一年間このお米を食べていくのか、と実感が湧いてくる。文字通り、僕ら家族の血となり肉となるのだ。
早速新米を味わいたいところではあるが、ありがたいことに去年のお米がまだ残っているので、もう少し先となりそうだ。
ちなみに、今シーズンの収量は、約十俵(約600キロ)。反当たりの収量だとおよそ四俵と言うところだ。一般的な米農家さんの七〜十俵と比べるとだいぶ少ない。より収量が上がるよう、さらなる精進が必要である。