これは高峯神社の守り人、筒井賀恒さんと一緒に、高峯神社への道しるべを辿った記録。
今日は「地図上1」の場所にある石碑についてのお話です。
(「高峯神社への道 はじめに」はこちら)
もう数え切れないほどこの場所の前の道を通ったことがあった。何度もこの場所を見てきたはずだった。
でも私は何も見ていなかった。
この場所に、高峯神社への道しるべが建っていたなんて今の今まで全く気づかなかった。
ここは土佐町地蔵寺地区、相生橋のたもと。
これは高峯神社への最初の道しるべ。
これから先の道々にあるいくつかの石碑を順番に辿っていくと、あの高峯神社へ着くという。
石碑が作られたのは今から200年以上前のこと。
この石碑がある場所は、右の道を行ったら平石地区方面、左の道を行ったら石原地区方面へ向かう道の分岐点。
石碑の上には石の階段が何段かあり、山の中の道へとつながっているようだ。しかし、草や木に覆われていて道が続いているのかいないのか、全く先が見えない。
昔は今のような舗装された道路はないので、昔の人は山の中の道を歩いて高峯神社へ向かったそうだ。歩く人がいなくなって今は草だらけになっているけれど、その道はまだ存在しているのだと賀恒さんは教えてくれた。
「昔の人が歩いた道を見たら、まあ感心するろうと思う」
賀恒さんはそう言った。
この場所からは、まだまだ遠い高峯神社。
ここから高峯神社への道が始まる。
(「高峯神社への道 その2」へ続く)