2024年7月

メディアとお手紙

高知新聞 閑人調 22

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とさちょうものがたり編集部の鳥山が、2023年春より、高知新聞の「閑人調」というコラムに寄稿させていただいています。

このコラムには数人の執筆者がおり、月曜日から土曜日まで毎日掲載。月初めにその月の執筆者の氏名が掲載され、コラム自体には執筆者のペンネームが文章の最後に記されます。

鳥山のペンネームは「風」。月に2回ほど掲載されます。

 

らっきょう

毎年6月に友人たちと行う「らっきょう仕事」をこよなく楽しみにしている。お山のお母さんに頼まれている恒例行事で、もう7、8年になる。

午前中はらっきょうの葉とひげ根を包丁でひたすら取る。らっきょうが少しずつかごに重ねっていく様子はなかなかいいものだ。

つーんとした香りが辺り一面に広がる中、仕事する手はもちろん、おしゃべりの口もせっせと動く。アカショウビンの鳴き声がこだまし、そばには山水の流れる音がする。

お楽しみは昼ご飯。お母さんが作ったちらしずしやゼンマイの炒め煮、タケノコ煮と切り干し大根、新タマネギの塩もみ、タマネギと芋の天ぷら。大皿にどーんと盛られて並ぶ。お母さんが朝4時から準備してくれた。

おなかいっぱいで閉じてしまいそうなまぶたを開き、午後の仕事に取りかかる。かごいっぱいのらっきょうを1粒ずつ、山水で洗い上げる。

行水できそうなほど大きなトロ箱に水をため、らっきょうを放り込む。しゃがんで1粒ずつ土を洗い落としていく。つるり、きらりとらっきょうは光る。

今年も無事に仕事を終えた。お母さんはその日の晩に塩漬けし、乳酸発酵させてから本漬けする。

(風)

 

2024年6月25日、高知新聞に掲載されたコラム「閑人調」です。

6月はらっきょうの季節。毎年恒例、土佐町溜井地区の和田農園さんを訪れての「らっきょう仕事」のことを書きました。

「らっきょう仕事」の前日、畑で育てたらっきょうを収穫し、お昼ごはんを作って待ち構えてくれているのが和田農園の計美さん。私のお山のお母さんです。

次の日「らっきょうは全部で10kg以上あった」「みんなに助けてもらって、ありがとう」と伝えてくれた計美さん。こちらこそありがとうございます!

来年の「らっきょう仕事」が待ち遠しいです。

 

 

 

 

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4001プロジェクト

小笠原百合子 (田井)

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小笠原百合子さんは、大正15年生まれ。98歳です。お元気!

相川の高須に生まれ、現在は長らく田井にお住まいです。

農家さんをやったり、炭を作っていたこともあったそうです。

看護師の資格を使い、40歳の頃から田井内科で10年、その後老人ホームの職員として10年お仕事をされていたそうです。

田井内科時代の患者さんから声をかけられることが今でもあるそうです。

 

 

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2024年3月1日〜3月11日、とさちょうものがたり編集部の鳥山が、長年、土佐町と交流のある京都大学(東南アジア地域研究研究所)が実施しているJICA草の根技術協力事業に同伴し、ブータンを訪れました。これはその滞在記です。

 

長年、土佐町と交流のある京都大学(東南アジア地域研究研究所)が実施しているJICA草の根技術協力事業に同伴することになり、2024年3月1日、高知龍馬空港からブータンへ出発しました。

まずは関西国際空港へ向かい、タイのバンコク行きの飛行機に乗ってバンコクで一泊。次の日、ブータンへ向かう飛行機に乗り込みました。

飛行機の翼にはブータン国旗に描かれている龍が描かれています

 

3月のブータンは乾季。ブータンに近づくにつれ、上空からは急峻な山々、その斜面に建つ家や延々と続く一本の道が見えました。

ブータンには田んぼがあり、米作も盛んです。6〜7月には、青々とした田んぼが広がることでしょう。

 

パロ国際空港

3月2日早朝、ブータン・パロ国際空港に到着しました。現在の国王様ご家族の写真が飾られ、木の柱や壁に描かれた絵の色彩がとても美しく、一体何色の色が使われているのだろうと眺め入りました。

入国審査をする人が座るカウンターも木造で素朴。民族衣装を着た若者がパスポートチェックをしていました。

煌々としたきらびやかな光と物に溢れたバンコクの空港とは全く違う、静かで純朴な雰囲気のパロ国際空港。振り返ってみれば、ブータン滞在中に各地で感じたある素朴さは、この国際空港にも表れていました。

 

単位はNUR(ニュルタム)

空港で、ブータンの貨幣に両替を。

貨幣はお札のみで、単位はNUR(ニュルタム)。100NURは、日本円で約200円。NURを2倍すると(大体の)日本円に換算できます。ちなみにミネラルウォーター500mlが10NUR 、約20円位で買えます。

 

 

ブータンの方が土佐町にいらした時、シルクスクリーン印刷でTシャツを作る体験を数年前からしてもらっていました。そのご縁が今回の訪問のきっかけに。人生は何が起こるかわかりません。

 こんな機会をいただき、感謝です。

 

(続く)

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