小学校3~4年の頃だった。男兄弟のなかで育った私。
二つ違いの兄と弟。その連れが庭先に集まって竹馬づくり。
さだかではないけれど、中学生はいなかった様に思う。
それでもナイフや鎌、ナタなど上手に使っていた。
何処からか切ってきた竹を、節のないように削り心棒をつくる。
火を焚いて割った竹をあぶり、膝をつかって曲げ、足置き台をつくる。
それを組み合わせて縄やかずらで結びつけてできあがる。
針金はこどもの遊びに使わせてもらえる時代ではなかった。
結び目が緩まないように、コツがあっておもいっきり角度をつけてしばり、その後水平にしていく。
「へーーーすごーい」と見ていた。
それでも子どもが作ったものだから、何度も乗るうちに足置き台がゆるんでしまう。
畑帰りのおんちゃんが見かねて、きつく締めなおしてくれた事もあった。
私専用のをつくってくれるわけではなかったので、兄や弟のをかりて練習。
いつのまにか乗れるようになっていた。
昔は近所に大勢の子どもがいたし、親が子どもの相手をしてくれることもなかったので遊びのすべてを上級生に教えられルールを覚えていった。
一昨年、友達夫婦と小豆島に行った時、「24の瞳」で知られる岬小学校に寄った。
校舎の隅に竹馬が立てかけられており、自由に乗ってもいい様だったので挑戦。
歩けた歩けたー。
40~50センチはあったと思う。
65歳。
昔取った杵柄はすごい。