朝晩に虫の声が聞こえ始める頃、どこからともなく香ってくるのは金木犀の香り。
花を見つけるよりも先に、香りに気づく花です。香りが風にのり、土佐町のあちこちで秋の訪れを教えてくれます。
この金木犀を使ってお酒を作ることができると知りました。その名は「桂花陳酒」。金木犀を白ワインに漬け込んだ香り高いお酒で、中国、唐代の皇妃である楊貴妃が好んだお酒と言われています。
金木犀なら、庭にある!
早速作ってみることにしました。
【材料】
・金木犀の花 1カップ (気になるようだったら水でさっと洗って、ペーパータオルで水気を取ってください。ちなみに私は洗いませんでした)
・白ワイン 720ml (ホワイトリカーでもOK)
・氷砂糖 1カップ (お好みで調整してください)
木のそばに近づくと強い香りがして、顔を木に埋めたくなるほど。私はこの香りが大好きです。家の垣根にしているお家も多いですね。
枝を切って、花だけをひとつずつ摘み取っていきます。そっと触れるだけで、花はぽろりと落ちます。この枝からカップ4分の1の花が取れました。まだまだたくさん集めなければ…。1カップ分集めるのは、なかなか大変!
金木犀の量が足りないので、近所の方にお願いして、垣根の金木犀を取らせてもらいました。白い花は、その垣根にあった「銀木犀」。こちらは金木犀よりも少し甘い香りがしました。
熱湯消毒した瓶に氷砂糖を入れ、白ワインを注ぎます。金木犀はお茶パックなどに入れると、後で取り出しやすいです。
この写真は漬け込んでから1週間後。金木犀は、足りなかった分を後日足し、大体1カップ分入れています。少し琥珀色になってきたような気が…。
瓶の蓋を開けてみると、金木犀とワインの香りが合わさって、何とも幸せな香りが。蓋を開け、胸の奥に香りを吸い込むのをやめようにもやめれないほど!
金木犀は一ヶ月後くらいに取り除きます。その後、半年ほど熟成させると、さらに美味しくなるそうです。
あ〜!今から半年後が待ち遠しい!どなたか一緒に味わいましょう!