「珍日本紀行 東日本・西日本編」 都築響一 ちくま文庫
先日、土佐町で絵とおせんべいの展覧会を行いました。土佐町に移り住んではじめての個展。『絵を人にみせる』行為というのは、私にとっては素の自分をさらけ出す行為に近いです。
個展を終えて、もう裸以外全部見せるものは見せてしまったように思えて、ある意味ひと皮むけたといいますでしょうか、なんだか吹っ切れたような気分です。どれだけ取り繕っても、あんな絵やこんな絵を描くことがバレてしまった以上、もう隠すものはなくなった今、正直に私が「珍スポット」と呼ばれるちょっと変わった場所を好む嗜好があることをここでカミングアウトします。
そして、その珍スポット略して珍スポのガイドブックいや、バイブルであるこの2冊の書は、わたしが旅を計画したとき、まず珍スポの有無を確認する大切な案内書です。 日本の各地に、ちりばめられたあんな珍スポやこんな珍スポ。 ふつーの旅行では物足らないとき、珍スポを訪れてはいかがでしょうか。
なんだコレ?!な珍なものを目の前にしたとき、眠っていた感覚が呼び覚まされるかもしれません。ちなみにこの本で紹介されている高知県の珍スポは、安芸市「西沢鮮魚店」、香美市「アンパンマンミュージアム」、野市町「龍馬歴史館」、安芸市「伊尾木洞」、高知市「沢田マンション」、土佐山田「倭華宮」。
1997年当時。 わたしとしては、香美市の龍河洞にある尾長鶏センター(残念ながら2022年8月現在休館中とのこと)や、大豊町の日本一の大杉&美空ひばりの曲が流れる歌碑、土佐清水市の足摺海底館、海のギャラリーなんかも珍スポ感を感じるスポットです。