とさちょうものがたり編集部のお隣、山中直秋さんの庭にアサギマダラが飛んできました。アサギマダラは長距離を飛び、海を渡る蝶として知られています。日本全国で見られ、春と夏の間に北上、秋と冬の間に南下するそうです。
満開のフジバカマの間を、気持ちよく優雅に飛ぶ姿に思わず息を飲みました。
なんてきれい!
「TS 1015」
アサギマダラはその名の通り、羽に浅葱色(薄い青緑色)の部分があります。筆で浅葱色の絵の具をさっと描いたように見え、その部分はぼんやりと透き通り、羽の向こうの景色をうっすらと見ることができます。
アサギマダラはフジバカマを好んで集まってくるため、毎年、山中さんはアサギマダラが飛んでくるようフジバカマを大切に育てています。
アサギマダラは羽を広げると10㎝ほどの大きさで、山中さんの庭で5匹飛んでいました。
「マーキングしてみようか」
「マーキング」とは、蝶に印をつけ追跡することで、行動の様子などを探る調査のことです。
直秋さんはフジバカマに群がるアサギマダラに近づき、両手のひらで包むように捕まえました。そしてアサギマダラを横向きにしてそっと羽を広げ、浅葱色の部分に油性マジックで書き込みました。
「TS 1015」
TSは「土佐町」、1015は今日の日付「10月15日」という意味です。
海を渡る蝶
数日前、石川県の白山でマーキングされたアサギマダラが、土佐町の上津川で見つかりました。なんと飛距離約500キロ!今まで調査されたものの中には、2000キロも飛んだ蝶もいたそうで、台湾や香港まで飛ぶものもいるとか。
アサギマダラの寿命は羽化してから4~5ヶ月。
その一生の間に、なぜ長距離を移動するのか?なぜ海を渡るのか?
わからないことも多いそうです。
アサギマダラは空を飛びながら、何を見て、どんなことを考えているのでしょう?想像するだけで楽しいですね。
「TS 1015」と入ったアサギマダラを発見した方は、ぜひとさちょうものがたり編集部までご一報ください!!
古川かよこ
今日(10月16日)午前11時前に、森中学校あとの花壇で見ました。山中さんにもお知らせしました。
アサギマダラをじっくりゆっくり見られて幸せです
とさちょうものがたり
古川さんご連絡ありがとうございます!
マーキングすると、移動範囲がわかって面白いですね。森中学校跡は直秋さんの家から100メートルくらい(?)離れていますね。
これから先、どこへ行くのか?また見つけた方はご連絡いただけたらうれしいです!