みんなのアルバム

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百足(ムカデ)の薬、販売中?

  • 日時1960年頃

  • 場所森地区

  • 撮影者上田英一

  • 投稿者

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土佐町の森地区には、かつて上田百貨店というお店がありました。この「みんなのアルバム」のコーナーでは、上田百貨店の主だった上田英一さんが撮影した写真を何度か紹介させていただいています。英一さんは現在92歳。写真が好きだったこともあり、何冊ものアルバムをお持ちです。

今回の写真は、かつての上田百貨店前の通りの写真です。店の白い看板に「上田百貨店」の文字が見えます。当時、この通りには豆腐屋や貸本屋、銭湯などたくさんのお店が並び、人が賑やかに行き交っていたそうです。上田百貨店の前に立っているのぼりに「百足」という文字とムカデの絵が書いてあります。「ムカデが家に入ってこないようにする薬を売ってますよ〜」という宣伝なのでしょうか?(どなたか知っている方がいたらぜひ教えてください!)

 

こちらは現在の上田百貨店。10年前に閉店し、建物だけが残っています。豆腐屋や貸本屋、銭湯などはもうありません。

この道を通るたび、かつてのこの道で聞こえていただろう賑やかな声や、道ゆく人の姿が見えるような気がします。

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いらっしゃいませ!

  • 日時1960年頃

  • 場所上ノ土居

  • 撮影者上田英一

  • 投稿者

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この写真は、土佐町の森地区に住む上田英一さんのアルバムの一枚です。英一さんは現在92歳。10年ほど前まで、森地区で上田百貨店という商店を営んでいました。

上田百貨店は1976年(昭和51)にオープン。オープンの日にはバスを借りて439号線を走らせ、本山町から土佐町石原地区までの道々で待つお客さんを乗せたそうです。日用品をはじめ、家具や建築資材も取り扱っていて、朝は店の前に何台ものトラックが横付けされ、建築資材を積んでいったそう。
「それはそれは賑やかだったよ」
近所の人がそう話してくれました。
写真の左から2番目の男性が英一さん。従業員の人たちとの記念写真から、「いらっしゃいませ!」という声が聞こえてきそうです。
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軍需工場へ

  • 日時1944年(昭和19年)

  • 場所広島県呉市

  • 撮影者広島県呉市の写真館

  • 投稿者

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土佐町地蔵寺地区に住んでいる筒井重子さん、現在93歳。

重子さんは土佐町栗木地区出身。終戦の2年ほど前、当時16歳だった重子さんは志願して広島県呉市の軍需工場へ赴きました。きっかけは高知県から届いた軍需工場で働く人を募集する案内。父親に行きなさいと言われたこともあり、「行かないかん」と思った重子さんは手を挙げました。この時、高知県からは重子さんの他に30人ほど軍需工場へ向かったそうです。

この写真は、軍需工場の寄宿舎で一緒だった友人たちとの1枚。真ん中が重子さん。軍需工場の制服を着ています。寄宿舎から歩いて30分ほどの場所にあった写真館で撮影したそうです。

軍需工場で重子さんは特攻機や魚雷艇の組み立てを担っていました。夜、空襲警報が聞こえるたび山の防空壕へ避難。入口は一つ、奥に向かって長く掘られた防空壕の中に100人以上の人が逃げ込んだそう。入口を閉め、息を潜めていると酸素が薄くなって苦しくなってくる。たまらず外へ飛び出して、土橋の下へ隠れた時、降り注ぐように落ちてきた焼夷弾が橋を貫通したこともあったそうです。一面焼け野原にする焼夷弾。毎日「もう今日が最後かなあ」と思っていたといいます。

米軍が沖縄へ上陸した際、友人と「戦争は負けるわね」と話していた時のこと。それを耳にした将校が「負けるもんか!戦争は勝つんだ!お前はどこの部隊の誰だ!!」と激怒。他の将校がかばってくれたこともあったそう。

重子さんのご主人である筒井政利さんも、そばでこの話を聞いていました。政利さんも海軍の兵隊として従軍しました。

「わしらは難儀しゆうぜよ」

ふとつぶやいたその言葉に、もう二度と戦争を繰り返してはならぬという思いを新たにしました。

 

 

筒井政利・重子 (地蔵寺)

 

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続・野中祭の1日

  • 日時1960年頃

  • 場所上ノ土居

  • 撮影者上田英一

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この写真は、土佐町の森地区に住む上田英一さんのアルバムの一枚です。
背後に見える店は「上田百貨店」。現在92歳の英一さんがかつて営んでいたお店です。
 
森地区では、毎年「野中祭」と呼ばれるお祭りが開かれます。これは野中祭当日の一枚。英一さんのお話では、昔は昼間から踊り子さんが集まって地区内の道を踊りながら進み、お祭りの会場まで向かったそう。この男性の着ているハッピには、土佐町の酒蔵・土佐酒造の文字が。顔にも何か描いてあるような…。 子どもたちも、大人たちもねじり鉢巻で楽しそうですね!
 
今年はコロナ禍で、野中祭も他のお祭りも中止になりました。来年こそ、皆が笑顔でお祭りができますように!

 
 

野中祭の1日

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