下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展
下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、無事に終了しました!
約5年をかけて完成した絵本「ろいろい」の絵を描いてくれたのは、絵描きの下田昌克さん。土佐町の四季の風景や人の暮らし、歴史や文化を丁寧に描いてくださいました。原画展では、その原画15枚と表紙の絵を展示しました。
2023年10月11日〜18日の会期中、町内の方はもちろんのこと、県内外からも約250名のお客さまが来てくださいました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました!
原画展を紹介する記事は「その1」「その2」に引き続き、今回が最後の記事になります。
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テレビ高知の取材も入りました。絵本の最終ページ「おきゃく」の場面に登場する川井由紀さんがインタビューを受けていました。
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さめうらダムの上、大渕地区にお住まいの澤田泰年さん・静子さん。6年前に下田さんが描いてくれた自分達の絵を持ってニッコリ。テレビ高知の取材中の一コマです。
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三姉妹で来てくれました!リュウキュウを持って、ボーズ!
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朝一番のお客さま。藤田さんファミリー。下田さんは4月に生まれた赤ちゃんのお顔を描いてくれました。そっくり!「額に入れて飾ります」ととても喜んでくれていました。
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原画展は高知県芸術祭「KOCHI ART PROJECTS」助成金をいただいており、その執行委員長の新納朋代さんも来てくれました。
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原画を見ながらお話を読んでいるお母さん。その声が優しくて心地よく、聞き惚れてしまいました。
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絵本制作チームの上田大さん。棚田の場面、あか牛を散歩させている人の長靴の色は何色なの?という下田さんからの質問に「あ!白です!」と即答した大さん。汚れが目立ち、いつも清潔にすることで牛の病気感染予防になる。そのため「絶対に白!」。土佐町生まれ、土佐町育ちの大さんがチームにいてくれて、本当に心強かったです。
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下田昌克さんが長年お仕事されている出版社“SWITCH PUBLISHING”の新井敏記社長もご家族と一緒に東京から訪問していただきました。雑誌“SWITCH”と“COYOTE”、編集長の石川も大変お世話になっています。下田さんと石川が出会ったのもSWITCHがきっかけでした。
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10月15日に行われた下田さんのトークショー。満員御礼。たくさんの方が来てくれました。絵を描く上で大変だったこと、面白かったこと、エピソード満載でした!(写真提供 田岡三代)
2017年、下田さんが初めて土佐町に来たときに、ご自宅でお昼ごはんを食べさせてくれた近藤泰之さんも来てくれました。
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蛍の場面に登場している上田玉美さん。他の原画も見ながら、描かれている町の人の姿に「これまたそっくりやね!」とにっこり。
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制作チームの筒井裕志さん。絵本に何を描くのか、たくさんのアイディアをありがとうございました!
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会場入り口に設置されたのは「ろいろい缶バッチガチャ」。和田守也土佐町長もガチャを回していました!
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会期中、何度も来てくれて、何度もガチャを回してくれた和田純一さん。最終日、念願のゴールドバッチをゲット!
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「私もゴールドやった!!」と笑顔の長野通世さん。その笑顔を見て、こちらも嬉しくなりました!
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「ガチャ全種類、コンプリートしたい!」と何度も回してくれた森岡さんファミリー。楽しそうにしてくれていて、とても嬉しかったです!
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高知新聞の前々嶺北支局長、森本敦士さんも来てくれました!
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会期中、学校から帰ってきた小学生が会場に遊びにきていました。「今日、学校で配られたで!」と嬉しそうに見せてくれました。
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土佐町の絵本「ろいろい」制作チーム (左から)長野浩香 石川咲 上田大 山下太郎 筒井裕志 鳥山百合子 石川拓也
5年間、絵本制作に取り組んだ制作チームのメンバーです。土佐町生まれ土佐町育ちのメンバーと「土佐町」と聞いて心に浮かぶものごと、絵本として描きたいものごとを一つずつあげていくところからスタートした絵本づくりでした。
土佐町で生まれ育った人だからこそ知っているものごと…。軽トラックの型や田の水路脇に立つ石碑、川での遊び方、土佐弁での言い回し…。絵本には、メンバーそれぞれから出てきた土佐町ならではのあれこれが詰まっています。
絵を描く途中下田さんからいくつも質問が寄せられました。「田の草取りの時に使うカゴってどんなの?」「手袋の色や形ってどういうの?」「あか牛を育てる人が履く長靴の色って何色?」…。
日々目にしている風景でも、いざ細かく聞かれると分からないものです。そういった質問にもすぐに答えてくれて本当に助かりました。このメンバーで一緒に絵本を制作することができて、とてもありがたいことでした。本当にありがとうございました!
みなさん、ありがとうございました!
10月11日から18日の原画展会期中、町内外から多くの方が来てくれました。来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。
来てくれた人が原画の前で笑顔になり「懐かしいねえ」とか「私もこれをした」とか、色々な会話が生まれていたことがとても印象的でした。
下田さんのトークショーでは、原画一枚ずつの解説や絵にまつわるエピソードをお話ししました。トークショーが終わった時、「15枚の絵それぞれの話を聞けてとてもよかった。15枚の絵が、全部、ああ私のことやなあ、私も同じことを経験してきたんだと思えた。来てよかった。ありがとう」と声をかけてくれたお客さまがいました。
何よりの言葉でした。伝えたかったことが届いているんだなという実感をいただきました。
この絵本は絵を描いてくれた下田さんはもちろん、土佐町の方たちの存在があってこそ制作することができました。お話を聞かせてくれたり、写真を見せてくれたり、本当に多くのご協力をいただきました。もし誰かひとりでもいなかったら、絵本はできませんでした。あらためて、皆さん、本当にありがとうございました。
原画展の会期中、絵本は土佐町のみつば保育園、土佐町小学校、土佐町中学校の子どもたち一人ひとりにプレゼントされました。
また、土佐町では、誕生した赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート」という取り組みを長年行なっており、今後、その「ブックスタート」でも絵本が配られるそうです。
子どもたちにとって、絵本「ろいろい」が町をよりよく知り、より町を大切に思えるものとなりますように。そして、多くの方に愛される一冊となりますように。心からそう願っています。