2021年1月から2月にかけて高知県内9市町村の郷土料理を撮影し、製作した動画をご紹介しています。
第三回目は、いの町で作られている郷土料理「いたどりの油炒め」です!
高知県民のソウルフード・いたどり
高知県民なら誰でも知っている「いたどり」。いたどりは、4月から5月にかけて野山に生える山菜の一種です。コリコリと歯応えがあって、とても美味しい!
撮影した「いたどりの油炒め」は、昔から高知県の家庭で作られているおふくろの味。「高知県民のソウルフード」と言ってもいいでしょう。
手描きのタイトル
「いたどりの油炒め」という冒頭のタイトル文字を描いてくれたのは、土佐町の隣町である本山町の障がい者支援施設「りんどう」のメンバーさんです。
職員さんとともに、丁寧に文字を描いてくれました。メンバーの方たちも、郷土料理のDVDの完成を楽しみにしていてくれたとのこと。とてもうれしかったです!
料理を作ってくれたのは、いの町のお母さんたち
「いたどりの油炒め」を作ってくれたのは、いの町柳野地区「明るい柳野を創る会」のお母さんたち。とにかくよく働き、パワフル!
お母さんたちが運営する食堂には水車があり、育てたそばを粉にしています。そのそば粉で作った「そばがき」は絶品です!
また、いたどりを栽培し、一年中食べられるように保存。地元で取れた野菜や加工品の販売もしています。
撮影は、水車が凍るほど寒い一月に行いました。
白い息を吐きながらインタビューに答えてくれた代表の筒井さんが、おやつに出してくれた手作りの干し柿とおまんじゅうのおいしかったこと!いくつもおかわりしてしまいました。
ポイントは歯応え!
「いたどりの油炒め」は、一年中食べられるように塩漬けにしたり、冷凍して保存していたどりを使って撮影しました。本当は春の収穫風景や保存の方法も撮影したかった!
いたどりの美味しさは、その歯応えにあります。皮の剥き方や保存の仕方によって、歯応えも変わってくるそう。炒める時も、さっと炒めて歯応えを残すのがポイントです。
お母さんたちの慣れた素早い手さばき、惚れ惚れしました!