土佐町に来てから初めて知った「もちきび」。
先日、近所の方からいただきました。
茶色や紫、白の粒々が隙間なく詰まっていて、手のひらに収まるサイズ。茹でて塩をぱらりとふってガブリとかじると、もちもちっとした弾力が。黄色のスイートコーンのようには甘くありませんが、噛めば噛むほど味が出る。かなりくせになります。
その人は「とうもろこしのひげと、粒の数は一緒なんやって」と教えてくれました。調べてみると『ひげは、とうもろこしの「めしべ」。めしべは一つひとつの粒から長く伸びているため、粒の数と同じ本数存在する』のだそう。
もちきびは、明治から昭和の初期まで、高知の山間部で盛んに栽培されていたそうです。毎年種を取り、また次の年に作って種をとる。その営みを繰り返してきた人たちがいるから、この地にも残っています。
土佐町で生まれ育った友人は、子供の頃よくおやつに食べたそうで「もちきび、美味しいでね!大好き」と話していました。
ゆがくと、一粒一粒がつやつやと光り、とてもきれい。
もちもち、ぷりぷり。
この歯応えを楽しみつつ、一つは取っておいて乾かし、来年の種にしてみようかと思います。