「地球のくらしの絵本① 自然に学ぶくらしのデザイン」 四井真治 農山漁村文化協会
自然の中で暮らしたい。そんな思いで移住してきて早4年。
楽しく暮らしていましたが、自然に対して自分たちが出来ることって何だろうと考え始めてから、自分たちの生活自体が地球にとっては負担になっているのでは…、と不安になりかけていた時に、この絵本に出会いました。
この絵本の第3巻『水をめぐらす知恵』にこんなことが書いてあります。「食べものを通して環境とつながっている生きものの血管は、地球を流れる川のつづきみたいなものだ。」
これを読み、自分も地球の一部だと安心し、次のページに目を移すとこんな文章もありました。
「人という生きものは、水を集める性質を持っている。そうやって集めた水をそのまま流すのではなく、庭や畑、水田などに利用すると、ほかの生きものたちもすめるようになり、生きものたちが集まることでくらしの場がゆたかになる。」
なんと、自分の生きものとしての特性を活かすだけで、他の生きものの生活の場を作ることが出来るのです!
このことが分かった時、自分の過去、現在、未来がぱっと明るくなったように感じました。早速、たべものを通して環境とつながり、くらしの場をゆたかにできるよう、この絵本の第2巻『土とつながる智恵』に紹介してあるコンポストトイレを導入しました。苦労もありますが、実践してみると、食べて排出することがこんなに有意義なことなのか!とびっくりしています。
全5巻のこの絵本の中には、街中でも実践できる『地球のくらし』もたくさん紹介しているので、是非読んでみてください。
西谷紅葉