分類シソ科アキギリ属の多年草
分布日本固有種 本州・四国・九州に自生し、山の木陰に生える
概要花期は9~10月。花色は淡い黄色。名前の由来は、花が黄色で、秋に咲き、葉がキリ(桐)に似ることからと言われる。紫色の花をつけるアキギリは中部地方から近畿地方にかけて分布し、花の色以外はキバナアキギリとほぼ同じ。
撮影土佐町地蔵寺/2021年10月
キバナアキギリは時期が来るとついつい見に行きたくなる花の一つです。土佐町地蔵寺地区の相生橋から平石地区方面へ向かう道路沿いの木陰に毎年点々と群生します。
三角状ほこ形のちょっと変わった葉っぱの上にクリーム色の唇形花(※しんけいか)をのぞかせます。一般的によく知られるサルビアやセージに似ており、それもそのはず、学名Salvia nipponica(サルビア・ニッポニカ)は日本産サルビアの意なのです。
周囲の草木にぴたりと溶け込んだそのメルヘンチックな光景が大好きです。可笑しいかもしれませんが、私にはグリム童話のこびとの世界に見えてしまうのです。2002年に魅せられてそれから毎年ずっと通っています。
南泉地区には竹の下陰に単独でぽつっと咲く場所があります。それもまた幻想的なものです。珍しい花ではないので、きっと土佐町のあちこちで咲いていることでしょう。
※唇形花…筒状で先が上下の二片に分かれる唇のような形をした花のこと。シソ科やゴマノハグサ科の花に多い。
古川佳代子
散歩道で見かけて、名前はなにかなあ~と思っていました。日本のサルビア、キバナアキギリ、覚えていられるかな~。
ありがとうございました。
山中直秋
キバナアキギリは散歩道にもありましたか。いいですね。
今、うちの庭にはアキギリが咲き始めています。こちらは紫色の花です。