みなさんは、千体流しを知っていますか?
8月15日のお盆の日、お寺で法要があり、お地蔵さまの絵像の描かれた千枚の紙をいただきます。
それを川に持って行き、『おんかかかびさんまえいそわか』と唱えながら一枚一枚川に流すのです。
この『おんかかかびさんまえいそわか』というのはお地蔵さまの真言だそうです。
千体流しは、子どもの頃からずっと、お盆の我が家の恒例行事でした。
JA土佐れいほくの前に『フタマタ』という川へ下りる細い道があって、そこから川へ下りて千体流しをします。
私が最後に千体流しをしたのは、もう10年以上も前ですが、千体流しに行くたびに祖母や母が『お盆の日には、地獄の釜の蓋が開くき川で絶対に泳いだらいかん』と言っていたのをよく覚えています。
裸足で川に入って千体流しをしていたので、川の水の冷たさと、地獄の釜の蓋が開いて引きずり込まれるイメージとで背中がゾクゾクしたものです。