「とさちょうものがたりin高知蔦屋書店」では、さば寿司づくり、布ぞうりづくりのワークショップも行いました。
蔦屋書店や道の駅などに置いたチラシ、新聞記事や折込チラシを見て、たくさんの方から申し込みとお問い合わせをいただきました。
参加してくださった皆さん、問い合わせてくださった皆さん、本当にありがとうございました!
11月16日 さば寿司づくり
さば寿司作りは、定員を大きく上回るほど申込みをいただきました。見るだけでもいいので来たいと言ってくださる方もいて、関心の高さを感じました。
先生は土佐町にある長野商店の店主、長野静代さん。長野さんは現在84歳。地元土佐町の食材を使ったお惣菜やお弁当、皿鉢料理やさば寿司を作り続けて来ました。
今から2年前、とさちょうものがたり編集部は、長野さんにさば寿司の作り方を教えていただきました。寿司飯の絶妙な味付けや、柚子酢に漬け込んださばに寿司飯を包み込む手さばきは惚れ惚れするほどでした。それは経験と時間を積み重ねて来た人だけが持てるもの。それはひとつの素晴らしい文化です。
40年間作り続けて来た長野さんの味と技、その姿をぜひ多くの方に知っていただけたらと思いこのような機会をつくりました。遠く高知市まで来てくださった長野さん、参加してくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます。
長野さんは「参加してくださった皆さんとお会いできたことがとても嬉しい」そして「とても楽しかった」と話してくれました。
参加してくださった方から感想をいただきました。
母がさば寿司を作ってくれていましたが作り方をしっかりと聞かないままでした。もう他界していますので、今回このワークショップを知り、是非参加したいと思い申し込みさせていただきました。家族もさば寿司が大好きですので、これからは作りたいと思います。長野さんのお店にも行ってみたいと思います。こういう機会があれば、是非また参加したいと思います。
一度自分の手でさば寿司を作ってみたかった。希望が叶いました。にこやかな長野さんのお人柄にも魅かれて楽しいひと時となりました。
以前より、さば寿司の作り方を習いたく、料理本等で作ってみたりしていましたが、実際教えていただいて色々勉強になりました。田舎寿司や郷土料理等、継承していただけると嬉しいです。今度のお正月は家族に尊敬されるかも?
今回のさば寿司のワークショップでは、高知ならではの料理の作り方を知りたい、またこういう機会を作ってほしいという声をたくさんいただきました。
高知には山のもの、海のもの、大地から生まれる豊かな恵みがあり、その地に根ざした知恵や手仕事があります。その土地ならではの文化を脈々と引き継いで来た人たちがいるからこそ今の風景があります。市井の人たちのそういった営みが、その土地の輪郭を作り出しているのではないでしょうか。
その土地で生きる人たちが培って来た知恵のバトンを受け取り、また次の人たちへと手渡して引き継いでいく。
とさちょうものがたりとして、そのようなことができたらいいなあと思い始めています。
(「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店、ありがとうございました! ワークショップ 布ぞうり編」に続く)