とさちょうものがたりの雑誌、12号の発行です!
1年にだいたい2回来る雑誌発行の季節。「とさちょうものがたりZINE」の12号が9月20日に発行しました。
今号のテーマは『土佐町の絵本「ろいろい」』。
土佐町にも馴染みの深い”絵描き”の下田昌克さんと一緒に、約5年をかけて作った土佐町の絵本「ろいろい」の制作ストーリーや、絵本の各ページの細かい解説、そして障がい者支援としての表紙の印刷の現場レポートなど、まるまる一冊「ろいろい」のための号になりました。
01 土佐町の絵本の作り方
第1章は『「土佐町の絵本」の作り方』。絵本を作ろう!と企画が立ち上がったものの、具体的にどうするの?というところからスタート。
下田さんと一緒に町の方々を訪れ、その考え方や生き方のお話を伺う。町にいま在るもの、昔あったもの、民話や伝説や風習など、様々なお話を聞かせていただきました。
その全てを誌面に表すことはもちろん難しいのですが、こんなところに行ってこんな人にお話を聞いた、そしてそれが絵本に結実していますという 大まかな流れを知って欲しくて設けた章です。
02 絵本「ろいろい」解説
第2章は絵本「ろいろい」解説。読んで字の如く、絵本「ろいろい」各ページの解説です。
「ろいろい」は表紙・裏表紙を除くと全部で15ページ。そのひとつひとつに、土佐町の場所との繋がりがあり、そこに生きる人々が描かれています。
絵本自体にも別に作った解説書が折り込まれていますが、やはりそれでは誌面が足りず、こうしてZINEのページを割いて解説を掲載しました。
土佐町の皆さんがよく知っている馴染みの深い場所が多く出てきます。というより馴染みの深い場所ばかりと言った方がいいかもしれません。
知っているあの人、見たことのある風景、体験したことのある行事。絵本「ろいろい」は、描かれている全てがそういった要素で構成されています。
03 表紙の印刷と製本は自分たちの手で
これは絵本「ろいろい」の特徴のひとつ。地域の障がいのある方々の手を借りて、できる部分は自分たちの手で作りました。
その一つがシルクスクリーン印刷による表紙と裏表紙の印刷。
「とさちょうものがたり」が既に6年来取り組んでいるシルクスクリーン印刷は普段は衣類に印刷していますが、それを紙の印刷に応用。
もう何年も一緒に仕事をしている土佐町のどんぐりのメンバーさんと、大豊町ファーストの利用者さんの手で、全ての表紙と裏表紙が印刷されています。
一冊一冊が異なった色使いをしている絵本も珍しいと思いますので、どこかで絵本「ろいろい」の実物を見かけた際には何冊か見比べてみてくださいね。
配布は9月20日から
土佐町での配布は9月20日から始まっています。いつもの通り、皆様には各地区の地区会で配布されていることと思います。
土佐町外の方々へは、これから鋭意配布作業を進行します。いつもの如く、高知県内や全国の書店などにて配布が始まりますので、見かけたら一冊手に取ってみてください!