「いたずらこねこ」 バーナディン・クック作, レミイ・シャーリップ絵 福音館書店
生まれた初めて「かめ」に出会ったこねこは、何だろう?と思いながら、ちょっとした恐怖とそれを上回る好奇心でかめに近づきます。
頭と手足を甲羅の中に引っ込め、そして再び手足を出し、歩き始めるかめ。こねこはかめが自分の方へ歩いてくるので、たじたじと後ろへ下がる。
そして、バチャーーン!
かつて幼稚園で働いていた時、クラスの子どもたちとこの本を何度も一緒に読みました。(今はもう本当に大きくなって20歳を超えています!)
こねことかめの一歩ずつを息を呑んで見つめていた目、バチャーーン!と池に落ちるシーンでいつも決まって大笑いしていた子どもたち。
この本を開くと、幼稚園で一緒に過ごしたあの子たちのことをいつも思い出すのです。
また会えたらうれしいな。
鳥山百合子