「最終版 間違いだらけのクルマ選び」 徳大寺有恒 草思社
現在までの僕の所有車の内、大半は中古車を購入し、そして乗りつぶしてきた。現在では車両の販売で確固たる地位を築いているD社の軽バン(1970年製)。1980年頃、妻が乗っていたのだが、素朴な脚車をずっと置いて持っておきたかったなあととても後悔している。
その頃より少し前、友人達の大半が高性能なかっこイー、クーぺタイプを購入し乗り回していた。
僕は車より他のことに金を使いたくて、車代が安く軽く(燃費が良い)、そして小さい(駐車しやすい)軽四を選んだ。
その車で高知市のある店のまるで従業員のように、営業日の開店時間には、その店のカウンターに座っていた。路駐なので特にサイドミラーやワイパーなどが曲がったり折れたりのトラブルがあったが、車が動く限り通い続けた。
あんなにも一所懸命に夢中になったこと(時)があったことを「良い経験をした」と現在では思う。
金や行動で父や友人に迷惑をかけたけれど、義務感にかられ達成感を感じる日々を過ごしたことで「ブレーキをかける」ということを学んだ。
『僕の車の購入の仕方』
①その時に払える金→②その頃の目的、使用の方法、その他(好きだということ他)を勘案し→③購入する(満足はしないが納得する)
“損得で計らない。何か夢中になれるもの(こと)を持つと良いよ”
藤田英輔