「70歳が老化の分かれ道」 和田秀樹 詩想社
無自覚に過ごしていれば、自然と老いは加速していく。この加速という言葉にギクリとして読み始めた。
老化は脳の前頭葉が深く関係していて、いかに委縮を遅らせるかによって老化の個人差が生じる。委縮は40代からすでに始まっていて、70代ともなると本格化してくる、というから恐ろしい。前頭葉を使うことが老化に対する最大の防御。
脳を使っていればいいのかというと、そうとは限らない。自学スタイルは効果が薄く、他者と言葉を交換することが大切だそうだ。変化のある生活を心掛けることが、前頭葉の活性化につながる。
他者への関心や、集中力・意欲の減退が要因となって一気に年老いていく。他者と関わり、興味を持って積極的に物事に向き合うことが老化予防につながる。
体力や人生に対する姿勢をいくら頑張っても、人間を司っている内部機能が狂ってしまったら台無しである。
庭の手入れは楽しいけれど、自然との対話ばかりでは老化へまっしぐらってことですね…。