土佐町の絵本「ろいろい」。コロナ禍の数年も挟んで、約5年かけた長期プロジェクトとなりました。
完成した「ろいろい」は、ジャバラ型の少し変わった形をした絵本。ながーいページを伸ばすと、そこには土佐町の実在の風景や文化、人々が描かれています。
表面には春と夏の町。裏面には秋と冬。
15回に渡る記事で、絵本「ろいろい」を1ページずつ解説していきます。
どこの絵?土佐町の皆さんはわかりますね?
ろいろい ろいろい
ふうわりふわり ほたるまう
たんぼの みなもに ひかりがまたたく
「ことしも こじゃんち とびゆうねえ」
みあげれば まんてんの ほしぞら
さあ、次にやってきたのは、皆さんにもお馴染みの場所。
あまり説明も必要なさそうですが、ヒントは「蛍」「木製の歩道と手すり」「煙突」。
そのどれもが特徴的なので、「みなまで言うな」と怒られそうですが、そうここは三島と東境のちょうど境目。
田んぼに蛍が飛び交うのも初夏の風物詩。
国道439号からも見える木製の歩道橋。そして、土佐町の酒蔵・桂月(土佐酒造)の煙突。
例に漏れず、この場所もこれまでとさちょうものがたりで何度もご紹介してきた場所。
↓この場所で撮った蛍。今年ももうすぐですね。
↓土佐酒造・お酒を作っている皆さん。後ろに煙突が見えますね。
↓この場所は、地元の方々の努力で現在の形に維持されています。蛍の出る頃には、この辺りの街灯の灯りが消されます。暗闇で舞う蛍の光は、とても幻想的。毎年、たくさんの人たちが楽しみに見にきます。
絵の左側には、桂月の3代目である澤田久万吉さんの姿が。毎朝欠かさず、ホラ貝を吹いていたそうです。
↓蛍は「キネマ土佐町」の春篇にも登場します。5:59あたりから
今回は、三島の桂月通りをろいろいしました!
絵本「ろいろい」、また次へと続きます!