浪越美恵

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

浪越美恵

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「ふたりからひとり  ときをためる暮らし それから」 つばた英子・つばたしゅういち 自然食通信社

この本に出会ったきっかけは、このお二人の生活をドキュメンタリー映画にした「人生フルーツ」を見た事でした。

本を売っていたので早速購入し、この「ふたりからひとり」は二冊目でした。

お二人は80代と90代という高齢ですが、日々を仲良く大事に大事に過ごされ、自然農法で野菜を作り、奥さんの英子さんは、ほとんどのお料理を手作りされています。

英子さんは「料理を作ることで、いつも心穏やかでいられる。私を支えているのは、台所じゃないかと思います。」と書かれています。本の中には、英子さんのお料理のレシピもたくさん入っています。

「ふたりからひとり」の題の通り、ご主人のしゅういちさんが亡くなるのですが、英子さんの言葉。

「誰かの為に何かやれることを探し、人の為にやる以外、私の生きる道はない。とにかく前向きにやっていかないと、自分はやっていけない」とあります。

映画の通り、ほのぼのとした本ですが、いつも前向きで、かわいらしい英子さんに拍手です。

 

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私の一冊

浪越美恵

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「いまを生きる言葉「森のイスキア」より」 佐藤初女 講談社

佐藤初女さんの事は、ずっと以前に東北の方で、おにぎりで人の心を癒やす人と聞いた事がありました。

ある時、食事に入った店で待ち時間に手に取ったのが、この方の本でした。それ以後、また別のを読んでみたいと思っていました。

「いまを生きる言葉「森のイスキア」より」は、心のこもった手料理と、何気ないひと言で多くの人々が生きる力をもらった。

数珠の言葉を皆様に贈るとありました。

その中で心に残った言葉は、
○ 今の世の中に足りないのは、あるがままの自分を受け入れてくれる場所
○ 「その人の今を見よう」といつも思っています
○ 朝、気持ちよく「おはようございます」と声をかけることでも、ニコニコとほほえみかけるだけでも充分に相手を喜ばせることができます
○ あまり好感が持てない方で、出会った時腹を立てることよりも、ただその苦しみとともに、生きることを選びます

他にも、たくさんのすばらしい言葉がありましたが、ここには書ききれません。言葉というものは難しいもので思うようにはいきませんが、この本を読んで一言でも心に留めおきたいと思いました。

 

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