末っ子(二歳半)が「なぜなぜ時期」に突入し、もう数週間になる。一般的には二歳から六歳に起こる行動で、人生で一番好奇心旺盛な期間であるらしい。
僕はこれまで四人分の体験があるが、期間や頻度、質問の内容がそれぞれの子によって違うのが面白い。
例えば、ある日の午前中、母屋での会話。
末っ子「なんで、にいにいとねえねおらんがー?」
(どうしてお兄ちゃんとお姉ちゃん(家に)いないの?)
僕「学校と保育園に行ってるよ」
末っ子「なんでー?」
僕「そこで、お勉強したり、運動したり、お友達と遊んだりするんだよ」
末っ子「なんでー?」
僕「うーん、なんでだろうね。行っても行かなくてもいいと思うけど」
末っ子「なんでー?」
僕「うーん、それは、、、」
いつも僕が答えに困って黙ってしまうか、適当にお茶を濁すかして会話が終わったり、次の話題に移ったりする。納得のいく回答が得られなくても、彼女はさほど気にしていないようで、別の遊びに夢中になってたりする。僕はやれやれと自分の仕事に戻る。
二歳児に対して、これぞ名答!という返答ができず、悶々とすることもあるが、彼女の好奇心が萎んでしまわないようにできるだけ真摯に、向かい合っておしゃべりしたいと思ってる。ただ、多くの場面において、たまたま忙しいタイミングだったり、他の話の途中だったりして、「ちょっと待ってて!」と彼女を置いてけぼりにしてしまうこともしばしば。後になっていつも反省する。
そんな頼りない父ちゃんを見限ってか、最近の彼女はひとり遊びをする時間が増えた。
おもちゃや人形を両手に持ち、それぞれの役になりきって、お話している。親バカながら、とても可愛い。
写真:なんとも映えない構図で申し訳ないが、飾らない僕らの暮らしの一コマ、ということでご容赦いただきたい。洗濯物の前でぶどうを頬張る下の三人。普段しょっちゅう喧嘩するが、口に美味しいものが入っているときは物静かで、極めて友好的である。