土佐町の現在
しばらくブータンのことが続いていましたが、土佐町の現状に戻りたいと思います。
(ブータンのことはまだ書くことがあるので、今後まぜまぜにいきます。)
アンケートの内容作りが続いていた土佐町役場。高知大学地域協働学部の協力も得て、ああでもないこうでもないと議論を重ねてきました。
昨年12月には土佐町役場職員を対象にした検討会。各課・社協から数名ずつの職員に出席してもらい、ここでも議論が進みました。
課が変わると目線も変わる。実行委員会が想像もしなかったような角度からの意見が出てきたり、これで一段と土佐町の地に足の着いたものになったと感じます。
佐川町へ
12月末には、高知県佐川町へ視察へ。役場職員、地域住民が一体となって総合計画を作り実施している佐川町。
さまざまな取り組みの話から、自分の町の現在、過去、未来を見つめ、目の前の現実を少しずつでも動かしていこうという佐川町の職員さんの熱意がひしひしと伝わってきました。
佐川町は総合計画を作る過程で幸福度調査をしています。そしてその結果を佐川町の10カ年総合計画の骨子作りに反映しています。
2年間に渡る住民参加での総合計画作りは、書籍「みんなでつくる総合計画 : 高知県佐川町流ソーシャルデザイン」にわかりやすくまとめられています。
ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。佐川町役場の職員の皆様、お忙しいところ詳しいお話を聞かせていただきありがとうございました!
住民検討会
4月5日には、土佐町の住民から6名の方々に出席いただき、住民検討会を開催しました。
出席者は様々な年代、仕事、立場の方たち。あかうしを育てている方、林業に携わっている方、県外から引越して来た方、自営業の方、集落活動センターの代表の方、社会福祉協議会職員、県庁の職員の方。
ここでもまた住民目線の、暮らしに根付いた視点から「土佐町の幸せとは何か?」「それを形にするためのアンケートとは何か?」という議論が進みます。
例えばこんな意見。
道つくりや農作業など地域の人と協力して行う仕事は「ボランティア活動」ではなく「ここで暮らすため、生きるための取り組み」。
このアンケートを読む時、町の人たちが「自分ごと」として考えられるものにしたい。誰かの顔が思い浮かぶような質問の仕方が大事なのではないだろうか?
アンケートは町の職員が直接手渡すことになっているが、職員みんなが一律の熱意を持ってこのアンケートをする意味を伝えられるのか?どうしてこのアンケートを行うのか、町の人にきちんと理解してもらわないといけない。
アンケート結果を、町の人たちにどう還元するのか?
土佐町で暮らす多くの人にとって「あたりまえ」のことは、実は決して当たり前ではない。
住民検討会に出席いただいた皆様、お忙しい中大変ありがとうございました!
ついに完成!!
そしてその後はさらなるブラッシュアップと高知大教授との議論を重ね、ギリギリのタイミングではありますが、「土佐町幸福度調査アンケート2019」がついに完成となりました!
2019年4月23日から、アンケートの実施が決定しています。土佐町の全住民から、無作為で抽出された方々を対象としておりますので、今これをお読みのあなたの元にも届くかもしれません。その時はぜひご協力のほどよろしくお願い致します。
またこれは町内外関わらず、多くの方々にぜひ読んでいただきたいアンケートです。
ご興味のある方はぜひ以下のリンクからダウンロードしてみてください!
ちなみに、このアンケートには、別紙でこのような紙が添えられています。
このアンケートによる「幸福度によるまちづくり」と、国連が提唱する未来作りの指標である「SDGs」。
この二つは表現の仕方が違えども、根本の考え方は同じものと土佐町役場は考えています。
ですので、今回の「幸福度調査アンケート」には、一つの項目につき対応するSDGsの項目のロゴを配置しています。
具体的には、ぜひアンケート票をダウンロードして確認してみてください。
今後のスケジュール
「土佐町幸福度調査アンケート」にまつわる今後のスケジュールは以下のようになっています。
4月23日 土佐町役場職員勉強会
高知大学地域協働学部の梶先生がアンケート内容の意味や配布訪問時の留意事項などを実際に配布に当たる役場職員全員に説明をする日です。
4月24日〜5月20日 アンケート実施
5月20日 アンケート回収終了
アンケート集計結果の概要(速報値)を提出、その後高知大学が本格的なデータ解析作業に入ります。
7月 第2回土佐町幸福度調査住民検討会
そしてさらに俯瞰で見た全体的な計画(大ざっぱですが‥)は以下の通り。