「はがぬけたらどうするの?せかいのこどもたちのはなし」 セルビー・ビーラー文, ブライアン・カラス絵 こだまともこ訳 フレーベル館
人種、性別にかかわらず「人」と生まれたからには、誰しも経験すること。それは乳歯から永久歯への歯の生え換わりです。幼い時歯が抜けた時、その歯をどうしましたか?箱に入れて大事にしまいましたか?それとも屋根の上に投げ上げましたか?
この本は、アメリカ在住の作者 セルビー・ビーラーさんが、ブラジルから遊びに来た友達と歯が抜けた時どうしたかを話したおり、それぞれの風習が違うことを知ったことがきっかけで生まれた絵本です。
世界中のこどもたちは歯が抜けた時いったいどうしているのかしら?道路、お店、タクシーや飛行機、バスの中、行く先々でいろいろな国の人を呼びとめて聞いて回ったり、大使館を訪ねたり、ユニセフの事務所に問い合わせたり!なんていろいろな風習があることでしょう。もちろん、日本の例も登場します。
それぞれのお国柄が感じられる風習ですが、その根底にあるのは、こどもたちに健やかで丈夫な歯が映えることを願う親心。 この絵本を久しぶりに読み返し、友人に歯が抜けた時どうしたか尋ねてみたら「ネズミの歯とどっちが早く生えるか競争だ~、と言いながら屋根の上に放り上げたよ」と、当然のことのように答えが返ってきました。「へ~、わたしはねぇ…」と、そこから楽しく、お互いの幼いころの思い出を話したことでした。