ある朝、スクールバスがやって来るバス停までの道を、息子と歩く。
落ち葉で縁取られた小道は、すっかり秋の様子だ。
はらはらと落ちてくる葉っぱを見ながら、そろそろ冬支度をしなくてはと考える。
干してある稲の脱穀とハデの片付け、小麦の播種、干柿ゆべし作り、生姜の収穫、農機具などのメンテナンス、細々した改修とDIYなどなど。冬本番前に終わらせておきたい、この時期にしかできない作業が目白押しだ。
落ち葉集めもそのひとつ。
ここ二三年は、この落ち葉を集めて畑に入れてる。畝やその合間を覆うように、堆肥やマルチとして利用するのだ。
白菜やブロッコリーなど冬野菜の苗の間に敷き詰める。そのうち落ち葉が野菜の冬服や布団みたいに見えてきて、幼児を世話するような感覚になって自分でも可笑しいなと思う。
ふと前を歩く息子を見ると、長袖長ズボンを着てる。
ついこの間まで夏服で遊びまわっていた彼もちゃんと冬仕様になっていた。
今日はタンスを衣替えしようかな。