とさちょうものがたり編集部の鳥山が、2023年春より、高知新聞の「閑人調」というコラムに寄稿させていただいています。
このコラムには数人の執筆者がおり、月曜日から土曜日まで毎日掲載。月初めにその月の執筆者の氏名が掲載され、コラム自体には執筆者のペンネームが文章の最後に記されます。
鳥山のペンネームは「風」。月に2回ほど掲載されます。
やっちゃん
土佐町在住の谷泰久さん、通称やっちゃん。10年前から「レイホク・ゴロワーズ」というアドベンチャーレースを主催している。
嶺北地域の自然の中で2泊3日、小学生がラフティングやクライミング、カヌーやマウンテンバイクなどの競技を行い、高学年は低学年の子を励ましながら、チームで得点を重ねていくレースだ。自分だけゴールすることや、わがままは通用しない。最終日、山を駆け降りるトレイルランはチームで手をつないでゴールする。
やっちゃんは子どもを励まし、時には笑いの渦を巻き起こし、一緒に汗をかいて走り回る。表彰式では涙ぐみながら、子どもたちの頑張りを話してくれる。やっちゃんがどれだけの準備を重ね、この日を迎えているかが伝わり、毎年もらい泣きしてしまう。
小学6年生の末娘は泣き顔でゴール。途中で転んだのかと思ったら「悔しかった…」。
山道で抜かされたと言う。穏やかで優しい性格の娘が泣くほど悔しいと感じたことに驚いた。そんな感情を経験させてもらい有難いと思う。
高校3年の娘と高校1年の息子、末娘が集まればゴロワーズの話になる。参加した子どもたちも同じだろう。共有する風景に必ずやっちゃんがいる。やっちゃん、ありがとう。
(風)
2024年9月16日の高知新聞に掲載されたコラム「閑人調」です。
子どもから大人まで、多くの人に親しみを込めて「やっちゃん」と呼ばれている谷泰久さんのことを書きました。
やっちゃんが10年前から取り組んでいる「レイホク・ゴロワーズ」。嶺北の自然の中で繰り広げられるアドベンチャーレースは、年々参加者が増え、今年は40人!県外からも多くの子どもたちが集まりました。レイホク・ゴロワーズについては、やっちゃん自身がとさちょうものがたりの連載として記事を書いてくださっているので、ぜひこちらも読んでいただけたらと思います。
熱く、優しく、時には厳しく、時には爆笑の渦を巻き起こすやっちゃんのことが、子どもたちは大好きです。
掲載後、やっちゃんがこのコラムをとても喜んでくれたことが私は嬉しかったです。土佐町だけではなく、隣の町の人からも「新聞読んだよ〜」と声をかけられたと教えてくれました。やっちゃんがこの地で取り組んできたことはもちろん、そのお人柄が多くの方から愛されているのだと思います。
やっちゃんがいてくれて本当によかったです。
やっちゃん、ありがとう!!
*やっちゃんこと、谷泰久さんの連載記事です。