「ストレス脳」 アンディ・ハンセン 新潮社
世界的ベストセラーとなった「スマホ脳」の著者の最新作である。
大学生の孫と書店をウロウロ、「スマホ脳の本が良かったよ」と彼に紹介。その孫が「こんなのもあるよ」と本棚から取り出してくれた。孫に敬意を表し読むことに。
脳はその個体が生存できることを最優先とする。脳が選択するのは生き延びるためにすべき方向。
長寿社会が訪れるまでは若い時期に感染症や事故等で死ぬ確率が高く、その関所を巧妙に潜り抜けた人間の遺伝子のみが生き残り、世代を重ね、現代に至る。
対人関係に不安を感じ引きこもるのは、生存を重視する脳が選んだごく自然の成り行き。
運動と仲間が必要と対処法も記してある。特に運動は1週間に1時間程度でも効果を期待できるそう。ストレスホルモンを抑制する作用を促すらしい。
ウオーキングへと突き動かす原動力を理解できたように思う。気候が良くなったら、こっそり1時間ウオーキングを始めようかな…。