「極夜行 」 角幡唯介 文藝春秋
「空白の5マイル」の著者のまたまた壮絶極まりない冒険ノンフィクションです。
極夜というのは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い、漆黒の夜、そしてその漆黒の夜は緯度により3か月も4か月も、極端な場所では半年間もつづく所もあるそうです。
何故そこまでする!?と身内の気分で諭したくなります。
土佐町(特に私の住居の辺り)も夜は真っ暗になりますが、桁違いの闇の中、愛犬1匹をお供に連れて漆黒のベールを切り開いて行くのです。
これでもか、これでもか、と苦難が待ち受けています。死を覚悟して踏破して行く後ろ姿に「もう止めて!」と何度も心の中で叫びました。
西野内小代