毎年、土佐町小中学校では「選書会」が行われています。
体育館いっぱいにずらりと並べられた本の中から子どもたちが自分の好きな本を選び、そのなかから、多くの子どもたちに選ばれた本、先生が選んだ本が、毎年100冊ほど土佐町小中学校の図書館の本棚に加わります。
土佐町は「読書の町」。
これは15年ほど前から毎年続けられている、土佐町独自の取り組みです。
まず小学校低学年、その後に高学年、そして午後は中学生が自分の好きな本を選びます。
体育館いっぱいの本を運んできてくれたのは、高知市にある絵本専門店「コッコ・サン」。この日は、代表の森本 智香さんが来てくださっていました。
森本さんは子どもたちに絵本を読んでくださったあと、言いました。
「自分の好きな本を探してね。自分で選ぶことが大事なのよ」
そして、
「本を子どもたちにどう手渡すか。子どもたちにただ与えればいいということではなく、周りの大人が本を読んで、楽しんでいる姿を見せられたらいいですね」とも話してくれました。
今の時代、大人も子どもも読書離れしていると言われていますが、時間を忘れたように夢中になって本のページをめくる子どもたちの姿を見ていたら、子どもたちにとってやっぱり本は楽しいものなのだなとあらためて感じます。
子どもたちが選んだ本は、約1ヶ月ほどで学校の図書館の本棚に並びます。
その日を心待ちにしている子どもたちです!