私が住んでいる地区では4月と6月と9月に『道つくり』があります。
地区の人達が協力して、草刈りや側溝の掃除をするのです。
9月の道つくりの前日、小学校6年生の息子が急に
「明日の道つくり、手伝いたい」
と言ったのです。
私が何回も何回もお願いして、やっと重い腰をあげて洗濯物を取り込むあの息子が!
皿洗いを頼むと舌打ちをしながらしぶしぶ皿を洗うあの息子が!
手伝いをしないとゲームさせないよ!!といつも怒られるあの息子(以下略)
一時の気の迷いかとも思ったけれど、当日息子は早起きをして父ちゃんと道つくりへ。
草刈り機を扱えるわけでもないので、集会所の草引きをまかされたのだけれど
やり遂げて、地区の人達と一緒に昼ご飯を食べて帰ってきた息子を見て
誇らしい気持ちになりました。
少子高齢化で、道つくりの人員がいないという声がチラホラ各所で聞かれる今日この頃。
まだまだ幼いと思っていた息子も、頼れるようになる日が・・・来るのかな?
文:和田亜美 絵:川原将太