「外来植物 高知嶺北 A・B」 山中直秋
土佐町の山中直秋さんが自費出版した本です。
牧野植物園が行った高知県内の外来植物を把握する調査に参加した山中さん。嶺北地域を担当し、嶺北の外来植物をまとめたものです。
道端でよく見られるあの花この花が掲載されていて「え?!あの花も外来植物だったのか!」と驚かされます。
山中さんは今年、牧野植物園が行っているたんぽぽの調査にも参加されていました。外来種、在来種のたんぽぽがどのように分布しているか調べるのです。私も調査に参加させていただのですが、これをきっかけにいつも通り過ぎ、見逃していたたんぽぽの存在に気づくようになりました。新しい世界を知るのは面白いことです。
ある日、土佐町の溜井地区を車で走っていた時に山中さんにお会いしたことがありました。
「溜井に在来種のたんぽぽがあるって聞いて、探しに来たんだよ!」ととても嬉しそうに話してくれました。
その何日か後、山中さんの家の庭に、ひとつ、たんぽぽがちょこんと植えられていました。とても丁寧に植えられていることがわかる佇まいでした。聞いてみると、溜井で見つけた在来種のたんぽぽのひとつをここへ植えたのだそうです。(ちゃんと根付いたそうです!また来年も咲くのでしょう。)
山中さんのこの本は、土佐町の青木幹勇記念館で購入することができます。
(青木幹勇記念館:〒781-3401 高知県土佐郡土佐町土居437 TEL.0887-82-1600)
興味のある方はぜひ!
道を歩き、草花と出会うことが楽しくなること間違いなしです!
鳥山百合子