以前「薪」という記事で紹介したが、笹のいえでは、三度の料理にはかまどを、お風呂は五右衛門、冬になれば毎日薪ストーブに火が入る。
燃料となる薪はいくらあっても足りないくらいだ。
間伐した杉の木や、剪定した枝などをもらうことがあるが、改修や解体したときに出る廃材も連絡を受けて取りに行くことがある。
廃材はすでに乾燥しているから、すぐに使うことができて重宝する。
柱などの太い材は長めに切って、風呂やストーブ用に。
細い材は30cmほどに切り揃えて、かまど用薪コンテナに保管しておく。
また、腐りなどなくまだ材として使えそうなものは倉庫へ。
廃材には釘などの金具がついている。だから、燃やした灰は冷えたあと集めておき、その中に磁石を潜らせて、鉄くずを回収する。灰は必要に応じて、畑などに撒いている。
この日は改修工事で出た廃材をいただいてきた。電動丸ノコで、一本ずつ、釘などを切らないように確認しながら、切断していく。薪はコンテナや棚に積み、中途半端になった木っ端も別の入れ物に入れて、焚き付けに使う。おが屑はコンポストトイレで利用する。
そんな地道な作業を、軽トラ一杯くらいほどしていると、あっという間に時間が過ぎていく。
他にもやることがあるのだから、もっと合理的で短時間で済む方法をとか、いやいや、そもそも、もっと楽な近代的な暮らし方を、などと作業しながら、頭の中でいろんなことを考える。が、実はこんなチマチマした作業が僕は好きなのだ。