蛇の神様がいる、という。
早明浦ダム近くのさめうら荘の上の道をくねくね登って、行き着いたところを西へ少し行ったところ。
小さな神社があり、蛇の神様はそこにいるらしい。
その蛇の神様は「作物がよく実りますように」という願い事に加え、「おねしょしませんように」という願い事をかなえてくれるのだそうだ。
土佐町の人の中には、子どもの頃、おねしょが止まるようにお参りに行ったという人がたくさんいるという。
蛇の神様へのお供え物は生卵。カラスに卵を取られないように神社の扉には鍵がかかっていて、その扉は誰でも開けられる。ぎい、と扉を開くとそこに白色の蛇の神様がいるとのこと。
供えられた卵を定期的に片付けている人がいるらしいが、いつ行っても何十個と卵がお供えしてあるのだそうだ。おねしょで困っている人は、どうもたくさんいるらしい。
『三島神社の横のかけ道を登って、頂上にいる蛇の神様までどんどん歩きます。蛇の神様には生卵をお供えして「おねしょしませんように」「おしっこもれませんように」とみんなでお祈りしました』と保育園からのお手紙に書いてあった。
次の日、先生に話を聞いた。
「○○くんはね『どうかおねしょしませんように』って手を合わせてつぶやいててかわいかった〜。」
そして「私はね『どうか尿もれしませんように』ってお願いしてきた。」と大笑いしながら、なかなか切実なことを言う。
早明浦の蛇の神様、どうか先生の願いをかなえてやってください。