「はなをくんくん」 ルース・クラウス文 ,マーク・シーモント絵, きじまはじめ訳 福音館書店
光が春めいていることに気づく今日この頃。
日中は暖かくてウキウキし、けれど翌日はまさかの雪!こうやって冬と春の間を行ったり来たりしながら、いつの間にかすっかり春を迎えているのでしょう。
1967年にアメリカで出版された絵本「はなをくんくん」。冬眠中の動物や虫たちが目を覚まし、はなをくんくんさせながら何かに向かってかけていく。はなをくんくん、はなをくんくん。雪の中、たどりついた場所には花がひとつ咲いている。
動物も森もモノクロなのに、みんなが見つけた花は鮮やかな黄色。笑って踊って「うわい!」と叫ぶ。春はもうすぐ!その喜びが伝わってきます。
この本の原題は「The Happy Day」。春が待ち遠しい今この時期に、読みたい絵本です。