「バガヴァット・ギーターの世界」 上村勝彦 ちくま書房
「バガヴァット・ギーター」はインドの聖典のひとつ。
インド人、特にヒンズーの人々にとって、その精神性の根幹にある大事な一冊です。マハトマ・ガンディーも彼の行動の根拠としてこの本を挙げています。
インドに行くとよくわかることですが、日本の文化のルーツの多くがそこにはある。インドで生まれ、中国というフィルターを通ったものが古代や中世の日本にたどり着き、いつしか日本の伝統となっていたりします。
この季節にプロ野球選手が挑戦する「護摩行」なんかもそうですね。
最後にこの聖典の中でももっとも知られている一節を。
あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ。(第2章47節)